2020年7月、熊本豪雨災害。

被災は免れたものの、変わり果てた街の姿に言葉を失いました。

コロナ禍と水害が重なり、先の見えない不安の中で、心も体も疲れ切っていた日々。

仕事も思うように進まず、ストレスから体調を崩し、自分らしさを見失いかけていました。

そんな時、偶然出会ったクラシック音楽が、少しずつ私を整えてくれました。

音を聴き続けるうちに体調が安定し、生活の質が大きく変わっていったのです。

当時、多くの音楽家の方々もまた、演奏の場を失いながら、SNSを通じて懸命に音楽を届けていました。

その姿に勇気をもらい、「自分にも何かできることがあるのでは」と強く感じるようになりました。

自分の得意なことを活かし、地域の素材で作品をつくり、人と人をつなぐ。

そうして素材や技術を持つ企業や職人さんを訪ね歩き、出会いを重ねていく中で、

人とのご縁から生まれたのが、六角形の木製アロマディフューザーです。

アロマテラピーは、天然植物から抽出された香りの力で、心と体をやさしく整えてくれます。

自然が育んだ木の温もりとともに、日々を健やかに過ごしてほしい。

そんな願いを込めて、ひとつひとつ制作しています。

絶望の中で出会った美しい音楽が、私に「生きる力」を教えてくれました。

地域の素材で、これまでにないものを。

その想いは、アロマディフューザーやチェロエンドピンストッパーへと形を変え、

今も「夢の木デザイン」のものづくりに息づいています。